- 2016-8-9
- Impression(絵画展の感想)
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~ ヴェネツィア派のルネサンス絵画 ~
前回では私が一番衝撃を受けた絵
ティツィアーノの「受胎告知」について話しました。
ここでは、
今回見れた絵をいくつか挙げてみたいと思います。
ヴェネツィアのルネサンスと言うと、
一番功績があったのが”ティツィアーノ”だと思います。
もちろん他にも
名のある巨匠たちがいたのです。
今展でも取り上げられていましたが、
”ティントレット”、”ヴェロネーゼ”。
そして”バッサーノ”の3人なのです。
この3人は”ティツィアーノ”の後に活躍した画家たちで、
3人ともそれぞれが個性豊かで独自の絵画観があった様です。
この3人については、
正直言ってあまり詳しくはないのですが…
でも描いた作品は歴史画や宗教画がメインです。
そういう意味では多少なりとも背景さえ知っていれば
楽しめる作品ばかりになっていると思います。

「動物の創造」(1550-53年)ヤコポ・ティントレット
※出展:Web Gallery of Artより
そして…

「レパントの海戦の寓意」(1572-73年)パオロ・ヴェロネーゼ
※出展:Web Gallery of Artより
私なりの印象だと、
ヴェロネーゼの方が色使いは鮮やかな感じに見えます。
そういえば上で挙げた2つの絵。
これまでにどこかで見た事がある様な~。
初めて目にした絵には見えなかったのです。
そんな事もあって、
不思議と”ス~”と見入れる絵だったのです。
こうやって見ていくと、
歴史画や宗教画は比較的神秘性に満ちた絵が多いのです。
だから見ているだけでも
落ち着いた気分になれるのが不思議ですね~。
ちなみに
ちょっと余談ですが…
今回もそうですが、 ヒエロニムスという人は、”学者・翻訳”をしていた人だそうです。 苦行などの生活をしていた事もあるそうで、 よく描かれる事も多い人物なので、 |
今でこそこんな感じで鑑賞できるのですが、
数年前初めて歴史画や宗教画を見た時は、
なかなか馴染めなかったジャンルでした。
でも歴史画や宗教画はその歴史や背景を知っていくと、
ますます面白くなってくるのです。
今回作品を見ながら、
この絵はあの場面を描いているんだろうな~とか、
作品を見ながら思うわけです。
数年前の私からすれば想像すらできなかった事ですが、
今では多少なりとも楽しみ方が分かってきたって事かな!?
こんな感じで今回の絵画展は、
ぶらぶらと見て言ったら”あっという間”でした。
実は今回は展示数約60点くらいだったとか…。
確かにイイ絵はあったけれど、
好きな人にとってはちょっと物足りないかもしれませんね!!
もう少したくさん見たかったな~…
やっぱりヴェネツィアのアカデミア美術館に行ってみるのが、
一番楽しめるのかもしれませんね~。
どちらにせよ、
導入部分として見るにはイイ絵画展だと思います。
この絵画展は東京開催(国立新美術館)の後は、
大阪会場(国立国際美術館)でも開催します。
機会がある人は行ってみては??
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