『英国の夢 ‐ ラファエル前派展』を観て~

『英国の夢 ラファエル前派展』…Bunkamura ザ・ミュージアムより

英国の夢 ラファエル前派展

 

このラファエル前派は時代で言うと、
19世紀頃イギリスで起こった絵画運動の事です。

その頃の作品が展示される企画展でした。

 

最近はフランスなどで流行った絵画をよく見るので、
今回のイギリス絵画はちょっと新鮮な感じでした。

 

今回『ラファエル前派展』が開催したのが

『英国の夢 ラファエル前派展』…Bunkamura ザ・ミュージアムより

… 渋谷にある”Bunkamura ザ・ミュージアム

 

ではいくつか気になった作品を紹介しながら、
私なりに感想を話していきたいと思います。

 

まずは、

”ジョン・エヴァレット・ミレー”の作品から~

「いにしえの夢 ー 浅瀬を渡るイサンブラス卿」(1856‐57)ジョン・エヴァレット・ミレイ

「いにしえの夢 ー 浅瀬を渡るイサンブラス卿」(1856‐57年)ジョン・エヴァレット・ミレイ
所蔵:Lady Lever Art Gallery

 

実は最初にこれを見た時は正直びっくりしました。

最初の印象が”スゲ~、上手いな~”と思ったほどです。

 

細かく繊細な描写で、
人の肌や髪の毛とかは実に本物の様なリアルさがあります。

 

これはチラシにも出ているので
今展の目玉的な作品だと思うのですが、

「いにしえの夢ー浅瀬を渡るイサンブラス卿」ポストカードとチラシ

やっぱりチラシよりも本物の方が断然イイですね!

 

本物でしか味わえない発見もあらからです。

これは出来れば近寄って見てほしいのですが、
特に人の眼が本物みたいなのです。

しかもジョン・エヴァレット・ミレイの描いた作品は、
どれもが目が魅力的なのです。

優しい男性の目や、
はかない女性の目とか…

ミレイは比較的若くして成功した画家らしいけれど、
彼の作品を見ると何となく分かる気がします。

 

考え…・思い…
そして解説にもあったのですが、
この絵のちょっと不思議な点が…

馬が中途半端に描かれている事。

足から上半身しか描かれていないのです。

こういう一見不自然な感じの構図は実は
”ラファエル前派”の特徴の一つとも言われているそうです。

これは次のページでお話しします。

 

考え…・思い…
今回観た作品の多くはこういう風に、
繊細でまるで写真の様なリアルさのあるモノが多かったのです。

実はこれには当時ラファエル前派を
指示した人達の影響があったのかもしれません。

当時ラファエル前派を指示したのが、

当時の富裕層や成功した企業家たちだったそうです。

支持されたって事は、
企業家や富裕層から受け入れられた作品だと思います。

そういう意味でいうと何となく分かる気がします。

 

実はこの作品の解説に…

「卵のあるツグミの巣とプリムラの籠」ポストカード
「卵のあるツグミの巣とプリムラの籠」(1850‐60)ウィリアム・ヘンリー・ハント(※ポストカード)

 

科学的で、記録的と書いてありました。

その対象物を正確に科学的な根拠の元描くという事だと思います。

写真の様にリアルに、
細かい部分まで精密に描くって事になると思うのですが、
一見するとこれが絵画だとは思えません。

 

それに
この兵士に寄り添う婦人の場面を描いた絵にも驚きました。

「ブラック・ブランズウィッカーズの兵士」ポストカード
「ブラック・ブランズウィッカーズの兵士」(1860年)ジョン・エヴァレット・ミレイ(※ポストカード)

 

作品を間近で見れば分かると思いますが、
女性の着ているドレスの質感がもの凄いのです。

ツヤや質感はまるで本物って感じです。

ハッキリ言って「スゲー」としか言いようがなかったわけです。

 

こういう精密で科学的な絵…

つまりきちんとした感じの作品は、
イギリスって騎士道というィメージにぴったりな感じです。

当時はこんな風にきちっとした作品が好まれたのかもな~。

 

そして後半は
比較的歴史や神話がテーマの作品が続々登場してしてきました。

イエス・キリストがテーマになっていたり、
昔の神話というか、逸話的なものもありました。

当時もやっぱり歴史画、宗教画が
世間で評価されていたのかな~と改めて思ったりもしました。

 

『英国の夢 ラファエル前派展』…図録集

実はこの頃(ラファエル前派)は、
時代的に言うと日本では明治時代頃になります。

年表でも描いてあった事ですが、
フランスではクロード・モネが生きていた頃。

同じ時代にも関わらず、
印象派とラファエル前派という真逆ともいえる作風が登場するのもおもしろいですね。

 

このラファエル前派展は、
当時のイギリスの騎士道や気質を何となく感じられました。

 

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